家族構成を考える
注文住宅の間取りの決定は、家族構成を把握することから始める

注文住宅の大きな魅力は、間取りからデザインに至るまで、自由自在な設計が可能なことでしょう。家族が過ごすリビングは吹き抜けにしたい、キッチンはアイランド型にしてスッキリお洒落に見せたい、あるいは屋根裏を自分だけの書斎にしたいなど、自分や家族のニーズに合わせた理想の住まいを実現することができます。
とはいえ、理想ばかりが先行して現実の生活と離れすぎると、使い勝手の良くない住宅になってしまうことも、十分あり得ます。住宅が完成してから後悔しないためにも、まずは自分を含めた家族構成をしっかり把握し、そこから間取りやデザインを決めていくことが、注文住宅の設計で失敗しないコツとも言えます。もちろん、専門的な知識やスキルが豊富なプロの建築士等に相談することも、忘れてはならないポイントです。
間取りの決定では、家族それぞれの将来もよく見据えること
注文住宅の間取りを決めるには、先述したように家族構成を把握することが大切ですが、もう1つ見逃してはならないのが、家族一人ひとりの年齢や将来を時系列で考えることです。例えば大学生の子どもがいる夫婦の場合、将来は子どもとの同居を考えているのなら、二世帯住宅も視野に入れなければなりません。あるいは老親と息子夫婦のような家族構成では、これから在宅での介護も考え、室内をできるだけバリアフリーな間取りにしたり、階段の上り下りが不要な平屋建てにすることさえも、十分に検討するべきでしょう。いずれにしても、家族それぞれのライフステージを見据えた上で、将来的に必要になる間取りを考えることが、注文住宅の設計では重要になります。